最近古書市場で[Tsunoda大佐]宛ての英文の手紙類、約100通を入手しました。そのほとんどが、旧友からからのものと、時候の挨拶と思われる手紙でした。その中に、以下の英国貴族(皇族―ヴィクトリア女王の曾孫でエリザベス2世の父君ジョージ5世の従兄弟)である著名人の書状を発見し、時期的に日露戦争から17年後であることから日露戦争との関係を調査してみました。
Louis Mountbatten卿の手紙
September 16th 1922
My dear Colonel,
I was very pleased to hear from you and please accept my most sincere thanks for the good wishes you sent on the occation of my marriage. The sword has arrived safely; thank you very much.
We have just returned from our honeymoon at the continent. Do not forget to look me up when you next come to England and we will talk over old times.
Yours sincerely
Louis Mountbatten
まず最初に思い当たったのは、かの有名な写真に出てくる[津野田是重大尉]で、第三軍の一番若い参謀将校として乃木将軍に可愛がられた人でした(津野田是重の写真)。
津野田是重(1873-1930)の経歴は、陸軍士官学校6期、陸軍大学校14期(首席)、第3軍編成に際してフランスから呼び戻され、そのとき既に大尉、大正8年(1919)年に陸軍少将になり、その後、政界入りのため軍籍を離れました。彼の三男知重と東条英機との事件もあり、非常に面白いと思いましたが、しかしMountbatten卿との接点がありません。
そこで[角田]で調査すると、[角田政之助]群馬県出身、陸軍大学校22期(明治43年卒)、卒業時陸軍大尉、成績優等につき英国への駐在経験あり。昭和4年8月1日陸軍少将、同日歩兵第28旅団長なるものを見つけました。そこで書状類を再検査したところ、1915年の従軍武官の身分証明書等が見つかり、Masanosuke Tsunodaに間違いないものと思われます。
さらに写真を探したところ、第四軍参謀達の2枚の写真を発見しました。
書簡はほとんどが手書きのために、解読が困難で調査が済んでいませんが、その中からここに2通ほど紹介します。
また面白い事実が確認されれば、いろいろな機会に報告いたします。
(Y.O.)