第一回配本(No.2)の内容
構成
本企画全体の方針として,日露戦争当時又は直後の記録資料を中心に構成しています。第一回配本では270余点の資料(和書一覧・洋書一覧)を使用いたしました。本DVD最大の魅力である3,000点を優に超える写真を主たる資料とし,その検索を「人名」,「地名」,「組織」,「兵器」などから行うことができます。
その他,一次資料を元に,わかりやすく再描画した地図14点,日露軍隊の兵力対照,編成表,堡塁砲台表,艦船の仕様などの各種資料43点,明治37(1904)年から明治38(1905)年までの2年間で約1,400もの出来事を記載した年表を収載。
さらに日露戦争を主題とした小説,司馬遼太郎『坂の上の雲』を読まれる方に対して理解を助ける資料としても活用していただくことを意図して,「人名」,「地名」,「組織」,「兵器」のカテゴリ別にキーワードで検索,小説文春文庫新装版の出現ページ数とその箇所の一部を表示できるほか,検索キーワードを資料とリンクすることにより人物・兵器・戦闘場面などの写真を容易に引き出すことができ,小説中の一場面をよりリアルに追体験する一助にもなります。いわば,当DVDは『坂の上の雲』読解のための副読本としてもご利用いただくことができます。
資料検索機能
画像資料は<人名><地名><組織><兵器>の各カテゴリーに分類され,それぞれ頭文字によるインデックス検索,直接入力によるキーワード検索が可能です。また,一度見た画像に次回以降素早くアクセスするための補助機能として,「キャビネット」を搭載しました。「キャビネット」はいわゆるブックマークの一種で,検索したサムネール一覧から必要な画像を任意に追加することができ,カテゴリをまたいだ独自の写真資料集を編制することも可能です(なお,キャビネットは最大10個まで作成・使用することができます)。
主な収録資料
当時の記録写真としてもっとも有名な小川一真『日露戦役写真帖』(明治39年),同『日露戦役海軍写真帖』(明治38年)をはじめ,『日露戦役紀念写真帖』(明治38年 大本営陸軍部許可),『日露実戦印画集』(陸軍省写真班撮影),『陸軍武鑑』(明治32年),『旅順口陥落紀念写真帖』(明治38年 大本営海軍部),『日露戦役海軍写真「朝日の光」』(明治38年 関重忠),『日露戦役海軍写真集』(明治38年),『大日本帝国海軍』(明治37年),『Collier's Photographic Record of the Russo-Japanese War』(1905 James H. Hare),『Russo-Japanese War』(1904 P.F.Collier & Son)など,現在では貴重となった多くの資料を収録しています。
範囲
収載範囲は,おおむね明治37年7月末から明治38年1月末までです。
1904年2月8日に陸軍の仁川上陸と連合艦隊の仁川沖海戦で幕を開けた日露戦争は,その後4月末からの九連城,鳳凰城,金州・南山の戦いを経て6月15日に得利寺の戦いで日本軍が勝利を収めました。本巻の収載範囲はその後から,すなわち陸軍関係では7月31日の大石橋,析木城の占領,さらに遼陽会戦,沙河会戦,旅順総攻撃・二〇三高地の攻防,水師営の会談,そして黒溝台の戦いまでになります。
一方,海軍関係では前述の仁川沖海戦を緒戦として,連合艦隊による第八次までの旅順口攻撃と三次にわたる旅順口閉塞作戦が5月初旬まで展開されました。本巻では,その後の8月10日,ロシア極東艦隊が旅順港を出航して南下したところで連合艦隊との間に行われた黄海海戦,およびその四日後の蔚山沖海戦が対象となります。またロシア・バルチック艦隊がリバウ港を出航しノシベで足止めされるところまでも本巻の範囲です。
この範囲は,『坂の上の雲』文春文庫新装版では第四巻・第五巻に,ほぼ相当することになります。